心臓血管麻酔専門医試験②
- 2015/11/02
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去年出題された問題の内容でポイントになったところを思いつく限り書いておきます。 &n …
2015年 心臓血管麻酔専門医認定試験
・下行置換症例、左大腿A送血。MEPの波形提示され、MEPで左ヒラメ筋筋力が徐々に低下(最終的に波形は出ているが微弱)、右ヒラメ筋は多分大丈夫、起こっている事象は?
左足背動脈不良 おそらく○
左坐骨神経圧迫 おそらく○ ヒラメ筋は座骨神経支配。
他BIS20 麻酔深度ではないから×
食道温32℃ ×
右頭部電極のはずれ 最終的にまだ左の波形は確認されていたのでおそらく×
・TEVAR後に足が動かなくなった。 HB10.8、血圧100くらい、どうする?
TEVAR後の脊髄虚血。
CSFドレナージ ○
ノルアド持続 ○
輸血 × そこまで貧血でないのでここでは×
ニトロ持続 ×
・VitK依存のものは?
XⅢ、Ⅷ因子、Protein C、Protein S、フィブリノーゲン
凝固因子はⅡ、Ⅸ、Ⅶ、ⅩがVitK依存。その他にProtein CとSが依存。
・ACTについて
一般的にセライトが使用される。 ○
血小板数には依存することはない × 高度血小板減少時にはACT延長する
ATⅢが欠乏するとACTが延長する × ACTが延長しなくなる
・人工弁圧格差について誤っているもの PPM: patient prosthesis mismatch
→EOA index>0.85で重症PPMと定義 ×重症は0.65未満である
・弁膜症 severeなものは?
AVAindex<1 ×indexは0.6未満
AR vena contracta
MR vena contrata 6mm ×7mm以上でsevere
TVAindex 1以下×
M弁平均圧5以下
MV PHT>220 ○
・A弁、M弁の弁膜症について、EF、LVESD、症状の有無からStage C, Dを判定し、外科適応を選ばせる問題。ガイドラインを熟読する必要がある。
・大動脈二尖弁について
大動脈の手術適応に影響を及ぼさない × 二尖弁(+)ではAo径45mm以上で手術
遠位大動脈の奇形を合併しない × CoAなどの合併を考慮する
正常弁よりIEリスクが高い ◯
・大動脈二尖弁重症ASで上行46mmの症例での術式は?
→大動脈弁置換術+上行置換術
・解離管理ガイドライン数問 細い部分を聞いてきた
・敗血症性心筋症について
LVEDV増大 ○
SV→or↑○、
初期は可逆性○
右心不全を伴うことが多い ?
・体格小さい女性。MSに対してMACのMVR(SJM31mm)、閉胸時にショックとなった。考えられる原因は?
おそらく心破裂
石灰化した周囲を削りすぎand引き延ばした(○)
機械弁が大きい(○) 大きいと弁輪に力がかかる。MVから流入する血液量が多くなりテンションがかかる。
死亡率低い× 特に手術室外で起きた場合は救命が難しいそうだ。
離脱直後が多い ?原因は殆ど手術操作。僧帽弁後尖に沿う房室間溝が好発部位。
CXの損傷が原因 ×?