アネスアルファ

心臓血管麻酔専門医試験⑨

2015年 心臓血管麻酔専門医認定試験

・下行置換症例、左大腿A送血。MEPの波形提示され、MEPで左ヒラメ筋筋力が徐々に低下(最終的に波形は出ているが微弱)、右ヒラメ筋は多分大丈夫、起こっている事象は?

左足背動脈不良 おそらく○

左坐骨神経圧迫 おそらく○ ヒラメ筋は座骨神経支配。

BIS20 麻酔深度ではないから×

食道温32℃ ×

右頭部電極のはずれ 最終的にまだ左の波形は確認されていたのでおそらく×

 

TEVAR後に足が動かなくなった。 HB10.8、血圧100くらい、どうする?

TEVAR後の脊髄虚血。

CSFドレナージ ○

ノルアド持続 ○

輸血 × そこまで貧血でないのでここでは×

ニトロ持続 ×

 

VitK依存のものは?

XⅢ、Ⅷ因子、Protein CProtein S、フィブリノーゲン

凝固因子はⅡ、Ⅸ、Ⅶ、ⅩがVitK依存。その他にProtein CSが依存。

 

ACTについて

一般的にセライトが使用される。 ○

血小板数には依存することはない × 高度血小板減少時にはACT延長する

ATⅢが欠乏するとACTが延長する × ACTが延長しなくなる

 

・人工弁圧格差について誤っているもの PPM: patient prosthesis mismatch

 →EOA index>0.85で重症PPMと定義 ×重症は0.65未満である

 

・弁膜症 severeなものは?

AVAindex<1 ×index0.6未満

AR vena contracta

MR vena contrata 6mm ×7mm以上でsevere

TVAindex 1以下×

M弁平均圧5以下

MV PHT>220 

 

A弁、M弁の弁膜症について、EFLVESD、症状の有無からStage C, Dを判定し、外科適応を選ばせる問題。ガイドラインを熟読する必要がある。

 

・大動脈二尖弁について

大動脈の手術適応に影響を及ぼさない × 二尖弁(+)ではAo45mm以上で手術

遠位大動脈の奇形を合併しない × CoAなどの合併を考慮する

正常弁よりIEリスクが高い ◯

 

・大動脈二尖弁重症ASで上行46mmの症例での術式は?

→大動脈弁置換術+上行置換術

 

・解離管理ガイドライン数問 細い部分を聞いてきた

 

・敗血症性心筋症について

LVEDV増大 ○

SVor↑○、

初期は可逆性○ 

右心不全を伴うことが多い ?

 

・体格小さい女性。MSに対してMACMVRSJM31mm)、閉胸時にショックとなった。考えられる原因は?

おそらく心破裂

石灰化した周囲を削りすぎand引き延ばした(○)

機械弁が大きい(○) 大きいと弁輪に力がかかる。MVから流入する血液量が多くなりテンションがかかる。

死亡率低い× 特に手術室外で起きた場合は救命が難しいそうだ。

離脱直後が多い ?原因は殆ど手術操作。僧帽弁後尖に沿う房室間溝が好発部位。

CXの損傷が原因 ×?

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